自負と偏見

2005年2月20日 読書
ISBN:4102131035 文庫 中野 好夫 新潮社 1997/08 ¥820

200年前に書かれた英国小説。映画「ユー・ガット・メール」、「ブリジット・ジョーンズの日記」がきっかけでこの作品を読む人もいるらしい。自分は小谷野敦経由。「わかりきった話なのに面白い」というのに惹かれた。

5人姉妹のベネット家のとなりに青年紳士ビングリーが越してくる。物腰穏やかなビングリーに比べ、親友の紳士ダーシーは高慢ちき。次女エリザベスは、ダーシーの態度にあきれ、彼の過去の噂話をきいてますます偏見を抱く。ダーシーの「自負(高慢)」とエリザベスの「偏見」がいかに是正され、二人の間に愛が育ってゆくかの物語。

まず本の厚さに怯え、確かに面白いけどなかなか読むスピードが上がらないのに不安を感じたが、3/1ほどから俄然エンジンがかかり、エンジンがかかってからもう止まらなくなって3時間ほどで読了。

小谷野敦のいう、まさしく「要約できない面白さ」で、登場人物たちがわかりきった結末へむかって、どのように収まってゆくのかの過程を楽しむ読書。その綿密な過程が書き込まれるレベルの高さが、凡百のロマンス小説に超えられない壁となっている。…な〜んて、こんな評価の定まった古典に言うまでもないが。

ドラマ化されたものがDVDで発売されている。「コリン・ファース主演」「BBC製作」というのを知ると猛然と観たくなった。でも、定価いちまんえん超すんですか…(弱気)

★★★
買い物し、レンタルで「バイオハザード2」を借りる。登場人物がゲームキャラと同じ衣装で登場。姐さんたちが派手派手アクションで頑張っているが、ほとんどとばし観。じっくり観る映画じゃないので、もの凄い勢いで終了。今夜は日付が変わる前に寝よう。

夕食:例によって鍋。積雪があったあとの白菜は甘くて美味しい。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索