ISBN:4000220217 単行本 小倉 千加子 岩波書店 2004/03/26 ¥2,100

「赤毛のアン」の作者、モンゴメリは自殺したという。
モンゴメリは母親を早くに亡くし、厳格な祖父母に育てられ、再婚した父親と生活することを憧れつつも継母に阻まれ、いわゆる“居場所のない”少女時代だった。
ファンには周知のとおり、結婚生活もかなり苦難に満ちたもので、心身を病んだ夫を支えながらの執筆・家庭生活だった。

小倉千加子はかなり厳しい筆致で、モンゴメリの結婚が偽善的なものであると説く。
娘時代に「情熱を感じる」相手に出会いつつも、教養もない貧しい農家の若い男であることから「自分の理想の相手ではない」と思いを断ち切り、「自分に相応しい」夫(牧師)を選ぶ。しかしその夫も、さながらギルバートとアンのようにモンゴメリを2番手にしてくれるほどの器量はなかった。
加えて「アン」を書いたことで人気作家になったものの、その成功はモンゴメリの望む方向のものではない。社会の抑圧と自分の限界を感じたモンゴメリは自らの人生に幕を閉じる…。

「なぜアンは日本の女性に今も昔もウケるのか」を論じたいがために、とにかくモンゴメリに冷たい。アンはプロフェッショナルな教師になるわけでもなく、作家を目指すわけでもなく、学院の首席の座争いに敗れた相手と結婚し、医師の妻として幸せな家庭を築く。「そんなアンに夢中になる日本の女は!」というわけだ。いかにもフェミニストの筆者らしい構成。

「赤毛のアン」の素朴なファンはがっかりし、モンゴメリの書簡や日記を読み込んでいるコアなファンは猛反発しているAmazonのレビューが面白い。

★★★
昨日の仕入れ処理。
梱包。
合間にちょっと買い物に出たりいろいろする。

お嬢様がまたおひとりでお泊りにくる。
DVDを持ち込んでお部屋でカラオケ状態。自分の大好きな曲でも他人には騒音だということに気付くのはいつだろう。

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