ISBN:4480062467 新書 小谷野 敦 筑摩書房 2005/07/06 ¥735

前著から6年、離婚を経て「帰ってきた」書。
前著より冷静な筆致になったとはいえ、理想の女性と恋愛できない怨嗟はあいかわらず。

谷崎潤一郎を模して挙げた「七ヶ条の求婚条件」によると、

1. 一流から1.5流大学卒か大学院卒
2. 25〜34歳初婚でなくてもいいが子供は無
3. 文学(村上春樹や江國香織不可)や演劇に関心がある
4. 自分好みの顔
5. 仕事を持ち、続ける意志をもっていること
6. 首都圏在住
7. 煙草を嫌がらなければ性格は多少悪くてもよし

性格が悪くてもいいというのは、これだけの条件で性格がよければとっくに結婚しているからだということで。

…まぁ、前途多難ということでしょうか。
結婚や夫婦というものに対する著者の要求が猛烈に高い、というのはひしひしと感じられた。

「出会い系サイト」でのさくらメール実例、結婚相談所での強引な勧誘からの退散記などの体験談も語っており、具体的で実用的。著者はこれをネタに本も書けるわけだが、こういうのにハマってお金をつぎ込むのは確かに悲惨。

★★★
昼前に仕入れ処理終了。
その後、少し遠出する。

幾何学的な建物、まわりには人影が一切なく、強い陽射し。
キリコの絵の中にいるような感覚に囚われた。

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