宇宙からの帰還

2005年7月29日 読書
ISBN:4122012325 文庫 立花 隆 中央公論新社 1985/07 ¥840

アポロ計画などで宇宙空間を体験した宇宙飛行士たちに取材した本。

彼らのほとんどがこの体験で宗教的・神秘的な感動を覚え、その後の人生に大きな変化をおこしている。彼らのそのような内的体験から、壮大な精神のドラマを導き出すあざやかな取材。

宇宙飛行士たちは自らの体験を語るのが義務と思っており、取材にはなるべく応じるようにしているという。そんな無数の取材を受け続け、インタビュー馴れしている彼らが、この本の取材後「こんな面白いインタビューははじめてだ」「こんなことを聞かれたのは初めてだ、よく聞いてくれた」「いままで人に充分伝えられたなかったことをやっと伝えられたような気がする」などと言っているというのが、この本の価値を保障している。

インタビューをもとに構成された本を読むと、取材される側が「ノって」いるかどうか透けて見えることがある。インタビューアーは取材対象者をある程度勉強してから仕事に臨むのが鉄則だが(そうでないのも山ほどあるけど)、そのうえでなお、質問以上のことを引き出しているようなノッているであろう文章を読むとこちらも楽しい。

安っぽいTVの生放送番組だと、それと正反対の辛い映像にしょっちゅうお目にかかってしまう。

「○○○についてどう思われますか?」
…ってそれ、質問になってねぇよ!

★★★
実家のある市へ仕入れ。

昨日整理した廃棄分を売る。
で、また仕入れる。魔の永久運動という言葉がふと浮かんだ。

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