DVD アミューズソフトエンタテインメント 2004/12/24 ¥3,990

エドガー・アラン・ポーの怪奇幻想小説を、ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニといった、ヨーロッパの巨匠たちが映画化したオムニバス映画。昨今の即物的な演出のホラー映画と違い、独自のビジュアルとシチュエーションの連続で、見る者の感情をひやりと刺激する。
第1話「黒馬の哭く館」(ヴァディム監督)は、放蕩三昧の生活を送るジェーン・フォンダの女当主の退廃的な美しさが強く印象に残る。また第2話「影を殺した男」(マル監督)は、ドッペルゲンガーという題材を巧みに映像化したテクニックにうなる。だがやはり第3話「悪魔の首飾り」こそ、本オムニバス映画のラストを飾るに相応しい。フェリーニ監督がよく用いる、撮影のバックグラウンドを見せ、その昆純と混乱にさらされた主人公の精神の崩壊をじわじわと描いている。悪魔の象徴として、毬を手にした美少女の姿が、時折登場するが、その美しさ故の強烈なインパクトは「世にも怪奇な物語」という恐怖映画そのものを象徴しているかのような存在だ。


それぞれの主演俳優の耽美的な美しさを堪能するだけでもよいかと。

ジェーン・フォンダは当時の夫、ロジェ・ヴァディムに仕込まれて退廃的エロエロな雰囲気満点(どーでもいいけど配偶者でキャラクターを180度変えた女優だ)。コスチュームも時代考証無視でひたすら耽美を追求。彼女が演じる女領主が邪まな愛憎を向ける相手を演じるのが実の弟ピーター・フォンダ。美貌の姉弟が演じてると思うといかがわしさ倍増。

アラン・ドロンの演じる第二話は、(また例によって小学生時代)TVの洋画劇場で観てトラウマ。おかげで本格的にうなされそうな第三話は記憶に残っていなかった。

鞠を持つ不気味な少女に翻弄されるアル中、テレンス・スタンプ。きっと本人も嬉々として演じていたんだろうなぁ。この第三話が一番評価が高いけど、退屈。「衝撃のラスト」まで待ちくたびれたよ。

★★★
梱包、買物。時間があったので近場に仕入れにちょこっと寄る。
袋を提げて駐車場へゆくと、振り返ってまでジロジロ見る奴がいた。同業者かもね。

午後仕入れ処理途中まで。
明日完了予定。

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