ISBN:4150502803 文庫 岡田 靖史 早川書房 2003/08 ¥735

単行本で発行されていたのを二分冊で文庫化した一冊目。

懐疑主義者団体「スケプティック」理事の著者。
世界中に昔も今も絶えないトンデモな思想(占星術、超能力、「私は宇宙人に誘拐された」、催眠術によって甦ったという偽記憶、心霊体験、ダウジング、祈祷療法、歴史修正…)と闘う団体。

アタマから否定するのではなく、科学的に論証するというのはどういうことなのかを具体例をもとに解説してゆく。二冊目の「ホロコースト否定論者の嘘を暴く」めあてで読んだのだが、この一冊目の「思いちがいのメカニズム 奇妙な現象をもっともらしくみせている二十五の嘘」や、哲学的な小説「肩をすくめたアトラス」の出版によりカルト・リーダーとなったエイン・ランドという女性の隆盛と転落のくだりが面白かった。

しかしこの本、翻訳があまりにもひどい。どうしてこんなに面白い内容なのに、読むのに苦労しなくてはならないのかと、腹が立ってくるほどひどい。ついでに「序文」は掲載しなければいいほど酷い。これも翻訳のせいかもしれないが、例えるなら学生が小難しい単語ばかりを辞書から選んで訳したみたいな文章だ。

翻訳者の肩書きが「英米文学翻訳家」となっているのに暗澹たる気分になった。

★★★
西へ仕入れ。
ランチ中、となりの席は地元マスコミ関係者らしく、本を読みつつも耳ダンボ状態。
そのうちの一人が、話に夢中だったせいかウエイトレスさんにちょっと失礼な口をきいているのに自分でも気が付いていないようだった。彼らが引き上げたあとのテーブルをそのウエイトレスさんがあからさまに怒っている調子でガッチャンガッチャン片付けているのが可笑しかった。

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